バケット低温流通を核とした切花流通における品質管理マニュアルについて
日持ちの良い切り花を安心して購入したい、という消費者の要望は高まっており、切花の消費拡大のためには切花の日持ち性を向上させることが必要です。日持ち性の向上のためには、生産、流通(輸送、卸売、小売等)、消費の各段階が一貫して品質管理を行うことが必要です。日持ち性の向上に効果的な手段としてバケット流通に取り組む事例が増えていますが、バケット流通では低温管理とバクテリア対策がしっかりなされないと品質劣化を招いてしまいます。
このため、花きの生産、流通、小売の関係者が集まった新花き生産流通システム研究会では、この度、花き業界の関係者がバケット低温流通に取り組む際の品質管理のガイドラインとなることを目指して、「バケット低温流通を核とした切花流通における品質管理マニュアル」を策定しました。本マニュアルは、専門家からなる品質管理マニュアルワーキンググループにおいて、大阪府立大学大学院農学生命科学科の土井元章助教授と独立行政法人農業技術研究機構花き研究所生産利用部流通技術研究室の市村一雄室長を中心として案が取りまとめられ、1ヶ月間の花き業界の関係者への意見聴取を経て策定されたものです。
本マニュアルでは、バケット低温流通を中心に、採花以降の品質管理のあり方を生産者、輸送業者、卸売市場(荷受業者・仲卸業者)、花束加工業者、小売業者、消費者の各段階別にまとめています。本マニュアルは2部構成になっています。まず、第1部の総合編では品目を通じた共通の守るべき事項等を明記しています。第2部の品目別編では、バケット低温流通の主な品目と想定されるバラ、シュッコンカスミソウ、トルコギキョウについて、それぞれの品目をバケットで流通する際に守るべき事項等を明記しています。
本マニュアルは花き業界の関係者が自らの品質管理マニュアルを策定する際のガイドライン、つまり、プロトタイプ(原型)になることを目指しています。バケット低温流通に新たに取り組まれる方には、本マニュアルを基に作業工程を組み立てていただき、既にバケット低温流通に取り組まれている方には、本マニュアルを参考に品質管理のあり方を見直していただくことを切に願っております。
はじめに
第1部 総合編
第2部 品目別編
バラ
シュッコンカスミソウ
トルコギキョウ
総括表